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鉄骨造(S造)の魅力

なぜ?鉄骨造(S造)なのか!?

一般住宅の造りは主に分けて3種類あります。それぞれ、木造(W造)、鉄骨造(S造)、鉄筋コンクリート造(RC造)と呼びます。その中で、当社が推奨する鉄骨造(S造)のメリット、デメリットについて少しお話いたいと思います。
一口に鉄骨造と言いましても様々な種類があり、大きく分けると軽量鉄骨造重量鉄骨造の2種類あります。当社が推奨している鉄骨造は後者の重量鉄骨造です。

軽量鉄骨造とは

軽量鉄骨造は鉄骨系のメーカー住宅等で多く採用され、板厚約6ミリ以下の薄鋼板を使用していますのでラーメン構造を採用する事はできません。その為、壁に筋交いが入るのが軽量鉄骨造の特徴です。筋交いが入る点は木造とよく似た構造体となり、軽量鉄骨造は木造に近い鉄骨造と言えます。
(*ラーメン構造:構造体が柱・梁・床の3要素で成り立っている。この3要素のなかには、「壁」という要素がない。つまり、ラーメン構造は、壁がなくてもよい構造。)

重量鉄骨造とは

本格的な鉄骨造です。スパン(柱と柱の距離)を飛ばすことができるので、大きな空間を造ることができます。スパンがとぶので、柱の本数は減ります。木造住宅だとワンフロアー辺り柱は3〜40本程になりますが、重量鉄骨造では柱6本(4本)だけで家全体を支える事ができます。
柱と梁の接合部はしっかりとしています。このため完全固定ができるので、軽量鉄骨造や木造と違い筋交いが不要となります。このメリットは非常に有効です。筋交いが不要なので、壁がまったく無くても構造として不利がありません。この利点を活かして1階は駐車場、2階は住居というピロティ形式の住宅も可能になります。また筋交いが要らないので、間取りは耐震壁を考える必要がありません。つまり、壁に左右されない自由な間取りを作ることができるのが重量鉄骨造です。
ライフスタイルの変化に合わせて家のリフォームを考えておられるのなら、重量鉄骨造は間取り変化に最も対応しやすい構造体といえます。
しかし、重量鉄骨造にも欠点はあります。家の重量を4〜6本程度の柱で支える為、柱にかかる重さは大きな物になります。そのため基礎は大きくなります。木造住宅の比ではありません。地盤が悪ければ地盤改良や杭も必要になり、建設費があがる原因となります。ただ、家を財産と捉え長い目で見た時、堅固な地盤の上に丈夫な基礎は必要です。

各材料の特徴

木を曲げると、木はしなります。それ以上に力を入れると、ポキッと折れます。これが木の特徴です。
鉄の場合は木と同じようにしなりますが、木ならポキッと折れるはずの瞬間に、鉄はグニャリと曲がります。これを降伏点といい、鉄はもう元の形に戻ることができません。しかし、鉄はポキッと折れる事がありません。これが鉄の特徴です。
石はどうでしょうか。石はしなりませんし、曲がりません。全くしならない代わりにそれ以上の力を受けると、いきなり破壊し割れてしまいます。
コンクリートの特徴は石とよく似ています。しならないので、コンクリートは一定以上の力を受けると破壊されます。その為、鉄筋を入れると多少しなる感じになるのです。
破壊の仕方は各材料によって異なります。それでは、どの材料で家を造るのがいいのでしょうか。
それは、『鉄骨造』だと言えます。鉄骨造は粘りがあるので、崩れにくくまた、一気に崩れることがありません。
つまり、想定以上の災害が起こり倒壊するにしても、倒壊するのに時間がかかります。それは、人が避難するのに時間的に余裕があることを意味します。

鉄骨造は揺れる?

以上のような性質のため、鉄骨造は振動で揺れるという欠点を持っています。線路際に建つ鉄骨造、大きな幹線道路に建てる鉄骨住宅は、走る電車やトラック等の振動で揺れやすいです。
特に住宅では床に寝そべるということがあり、日常生活では気付かない振動や揺れに気付く場合もあります。これらの構造を柔構造と言い、建築物に働く地震の力を柔軟な構造を用いて吸収し、建築物の破壊を防ぐ構造となっています。
高層ビルなどの強大な地震力や風力を受ける建築物や、地震の多い日本にあって1000年以上立ち続けている五重塔にもこの柔構造が採用されています。

鉄骨造は耐火性がない?

鉄骨造が火災に強いという特別な理由はありません。鉄骨本体が火にあぶられると、鉄は強度が落ち、その後構造体として利用する事ができません。外壁に耐火性の強いALC版(発砲コンクリート版)を張ったからといっても、外からの火災には役に立ちますが、内部で発生した火災には役に立ちません。
鉄骨に耐火性を持たせるには「耐火被覆」が必要です。かといって、他の構造体が火に強いかというと、そうではありません。木造に耐火性能を持たせることは、今のところ完全ではないですし、コンクリートにしても火災でコンクリートの強度は落ちてしまいます。
このような観点から考えると、むしろ鉄骨造は「耐火被覆ができる」建築物だという言い方が出来るのです。

ご不明な点はお気軽にご相談下さい!

どうでしょうか?鉄骨造の特徴、メリット・デメリットについて記述してきました。鉄骨造の魅力がご理解いただけたと思います。少し専門的で難しかった所もあったと思いますが、わからないところがあればいつでもお問い合わせください。お待ちしております。

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